- 関節リウマチ(RA)では関節の炎症が関節の破壊を引き起こします。
- 見かけ上の関節の変形が発症10年過ぎてからみられることから、左図のように関節の破壊は10年過ぎてから進行していくと従来の予測(左図青線)として考えられていました。
- しかし、関節のX線やMRI画像をよく観察すると、関節破壊の実際の変化(左図赤線)は発症早期から始まっていることが分かってきました。
- これは、左図の点線〇のような発症早期に有効な治療を開始することが関節破壊を防ぐために重要であるということを示しています。
- 右図は発症2年後に抗リウマチ薬の治療を開始したケースです。治療によって関節破壊の進行は止まっていますが(実線⇒点線)、その後も20%を超える関節破壊が残っています。これは、もっと早期に有効な治療薬を開始すべきであったことを示しています。
2024.03.13