8月になり暑さも一層厳しくなっておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年は東京オリンピックが開催され、手に汗握る戦いが続いています。
さて今回は、鍼灸師からみる『汗』についてお話ししたいと思います。
近年の気温上昇により、私たちを悩ませることも多い汗。
実はいくつかの種類に分かれています。
例えば現代医学の観点では、体温調整はもちろん、自律神経症状、
ホルモン症状が汗に表れることがあります。
更に東洋医学では、汗をかく箇所や時間帯なども考慮して治療を組み立てます。
それほど、汗というのは体が教えてくれている重要なサインなのです。
虚弱体質で手や頭に汗が多い場合、「脾兪」「足三里」「中脘」というツボを用いて身体に元気をつけることで、汗をかきすぎない体質を目指します。
また、更年期の汗には「肝兪」「腎兪」「三陰交」といったツボも用います。
同じ汗でも患者様によって使うツボが違っていて、奥が深いですね。
汗と上手に付き合って、今年の夏も乗り越えましょう。
暑い日が続きます、水分補給やエアコン調節、食事に気をつけてご自愛してお過ごしください。
鍼灸センター